メートルねじの寸法、レンチ、ドリル径
M8のボルトは、頭が8ミリでもねじ谷が8ミリでもありません。数字はねじの呼び外径であり、どのレンチが合うか、タップの前にどの下穴を開けるか、ボルトを通すにはどの穴かは、計算というより慣例としてこの数字から導かれます。
表記の読み方
M8×1.25は、呼び径8ミリ、山と山の間隔1.25ミリという意味です。この1.25が並目ピッチで、ピッチが書かれていないときの既定値です。同じ径でも細目、たとえばM8×1が存在します。並目のめねじに二回転ほど入ってから固着する——良い穴を台無しにする最も多いパターンです。
正体不明のねじを見分ける
ノギスでねじの外径を測り、最も近い規格値へ切り上げます。製造公差の都合でねじは常に呼び径よりわずかに小さいので、7.8ミリはM8です。ピッチは、ねじを目盛りに当てて山を10個数え、その距離を10で割ります。山ひとつ分の間隔は目測するには小さすぎます。
下穴とバカ穴
取り違えの絶えない二つの穴です。下穴はボルトより小さく、タップが山を切るための肉を残します。目安は呼び径からピッチを引いた値。バカ穴はボルトより大きく、ボルトが素通りするための穴です。通したい場所に下穴を開ければボルトは途中で噛み、ねじを切りたい場所にバカ穴を開ければ切る肉が残りません。
| ねじ | 並目ピッチ | 二面幅 | 下穴 | バカ穴 |
|---|---|---|---|---|
| M3 | 0.50 mm | 5.5 mm | 2.5 mm | 3.2 mm |
| M4 | 0.70 mm | 7 mm | 3.3 mm | 4.3 mm |
| M5 | 0.80 mm | 8 mm | 4.2 mm | 5.3 mm |
| M6 | 1.00 mm | 10 mm | 5.0 mm | 6.4 mm |
| M8 | 1.25 mm | 13 mm | 6.8 mm | 8.4 mm |
| M10 | 1.50 mm | 17 mm | 8.5 mm | 10.5 mm |
| M12 | 1.75 mm | 19 mm | 10.2 mm | 13 mm |
| M14 | 2.00 mm | 22 mm | 12.0 mm | 15 mm |
| M16 | 2.00 mm | 24 mm | 14.0 mm | 17 mm |
よくある質問
M10なのに16のレンチが合うのはなぜですか。
新しいDIN/ISO系列では材料節減のため頭の寸法が小さくなりました。古い在庫は17ミリ、新しいものは16ミリで、それぞれの規格として正しい値です。
ねじをスマホで測れますか。
画面が校正済みなら測れます。画面ノギスにねじを当て、ジョウをねじの外径に合わせれば、呼び径を言い当てるには十分です。
下穴の目安をもう一度。
呼び径からピッチを引きます。ピッチ1.0のM6なら5.0ミリ、ピッチ1.25のM8なら計算上6.75で、実在するドリルは6.8です。
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